交通ISACについて

2020年4月の発足以来、鉄道、航空、空港、物流という4つの業界が力を合わせ、セキュリティに関する協議や情報共有を通じてサイバーセキュリティの向上という社会的使命に努めてまいりました。

今日における社会インフラの確固たる一部として、サイバー空間におけるセキュリティリスクが日増しに高まる中、その対策として、交通ISACは「Collective Security（集団防御）」の理念を採り、連携を深め、知見を共有し、継続的な防御体制の強化を目指しております。

参加企業間での情報共有や勉強会の開催を通じて、業界内のセキュリティ能力の向上を目の当たりにしておりますが、ランサムウェア攻撃やDoS/DDoS攻撃など既知の脅威に加え、AIの進歩に伴う攻撃手法の多様化や高度化にも目を光らせています。

現代のサイバーセキュリティは、一企業、一機関の枠を超え、国をあげての取り組みが必要です。このために、各省庁や産業界、セキュリティ専門事業者との緊密な連携を推進し、官民パートナーシップの強化を図っております。賛助会員による専門的な勉強会の開催をはじめ、セキュリティ人材の育成に取り組むことで、我々の活動を官民連携および人材育成の場としてさらに発展させています。

今後とも、参加企業各位のご協力を賜りつつ、我が国の業界を超えたサイバー防御能力の向上に寄与し続けてまいります。これからも、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

一般社団法人交通ISAC 理事長
佐川急便株式会社
南部一貴